表現したいことがある人のまわりには、かならず小さなマーケットがある。(ビル・アトキンソン)
秋もしだいに深まってきました。いかがお過ごしでしょうか。
このブログの前回の更新分(9月末)の最後で、こんなことを書きました。
10月は、またいろいろと新しい動きがあると思います。ここで発表することもいくつかありそう。どうぞお楽しみに。というか、自分も楽しみです。
なんとも、もったいぶった書き方になっておりましたけど、話が具体的に動き出して、スペシャル・サイトなるものをつくったので、お知らせします。
題して、「しむらまさと絵本『からすのチーズ』スペシャル・サイト」
ウェブ・デザインは借り物みたい(?)ですが、中身はホンモノです。
「アフリカキカク」を、雑誌『アフリカ』だけでなくて、「ちいさな本」をつくり「らしい」感じでお届けしていく出版レーベルにしていこう、という計画は以前からありました。
この数年、「これを本にしたい」と思えるものが、ぼくの回りに、「アフリカキカク」のまわりに、次々と現れていたから。
ただ、日々の仕事や、『アフリカ』に追われて、なかなか手が回らなくて。
そんなある日、数ヶ月前だったか、「外出支援」の仕事で大田区へ行ったときに、あるファイルを出してきて、「これ、本にならないかなぁ」ってつぶやいた方がいて、それがしむらまさと君のお母さんでした。
彼は今年になってから、ひとりで(いちおうぼくが「支援者」としてついてはおりましたけど)道草の家へ泊まりに来たこともありました。しむら家と道草の家とは、公私を超えた付き合いです──という前に、しむら家は仕事云々を超えていろんな人が出入りしてご飯を食べたり、お喋りしたりしている、街のなかにひっそり存在する「森のイスキア」のような場所(言いすぎたかな)で、ぼくはそこに出入りしているひとりなんですね。
で、ぼくはそんなファイルが存在することを、そのときはじめて知って、「やりましょう!」と。なにより、そこに書かれている「絵本」が、いかにもまさと君らしい、爽快な内容だったから、というのが大きかった。イソップ童話の教訓めいた話を爽やかに吹き飛ばす、シンプルないい作品です。
今回、「アフリカキカク」の本としてつくりますが、きっかけとなったファイルをつくったのも、絵本のデザインを行うのも、著者が参加する「ワークショップノコノコ」の荻野夕奈さん。じつはぼくは荻野さんの展覧会にも足を運んで、ずっと注目していたので、今回のコラボレーションの実現を楽しみにしていました。
じゃあ下窪俊哉は何をするの? って話ですけど、プロデューサーというか、雑用全般というか。
出版レーベル「アフリカキカク」は、自分の作品とか、『アフリカ』の作品を本にしたいだけのものではないので(それもやると思うケド)、しむらまさと君の絵本が最初の本になるのは、全然おかしいことじゃないし、むしろふさわしい、自然な流れだと思っています。
詳細はこれから徐々に出していきますけど、価格は1000円(前後)を予定していて、コンサート会場とか、珈琲屋、パン屋など、また本屋以外の場所で売るのがメインになりそう(あくまでも予定)。もちろんネット販売もする予定です。
ひとまず第一報まで! ぜひご期待ください。
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